子育て家庭には和室があった方がいい?メリットとデメリットを紹介

子育て家庭には和室があった方がいい?メリットとデメリットを紹介

将来的に家族が増えたときを考えてみると和室は必要?

まだ子どもはいないけれど、将来的には家族が増えることも考えている。今現在子育て中でればある程度は新居での生活を想像できますが、そうでない場合はまだまだ未知の世界ですよね。

そんなご夫婦が考える間取りの中で、迷いがちなのが和室の存在ではないでしょうか?間取りの際となどを見ていると、「小さな子どもがいる家庭には和室があると便利」と書いてあることが多いものの、実際にはどうなのだろうと迷ってしまう方も多いかもしれませんね。

実際に子育てに和室があった際のメリットとデメリットをお話していきます。

子育てに和室があるメリット

いちばんは何といってもケガの少なさ

最初はゴロンと寝てばかりの赤ちゃん。成長の差はあるものの、半年もすればゴロンゴロンと元気に動き出しますし、ハイハイもするようになるでしょう。そんなとき、和室はフローリングと比べてクッション性があるため、ケガをしにくい特徴があります。とくに立つ練習をし始める1歳前後からはひっくり返ったり、転んだりすることも多くなりがち。日中過ごすスペースとして和室を使うと便利し、さらにクッション性のあるラグ類を敷けばさらに安全。もちろん過信はいけませんが、安心材料の一つになるでしょう。

日中過ごすスペースに活用できる

和室の入口をベビーゲージなどで囲えば、子どもが日中過ごす安全なスペースとして活用できます。和室には死角が少ないため、お昼寝をしているすぐそばで親は洗濯物をたたむといった家事と見守りの両立もしやすくなりそうですね。

段差が少ないので一時的な寝室にも使える

産後は想像しているよりも身体がガタガタ。段差の少ない和室は身体への負担も少なくなるでしょう。また、子育てのために和室を考えているのならば、リビング隣の間取りにすることがほとんどですよね。夜中に起きてミルクを調乳したり、お世話をしたりといったときに段差が少なく、すぐに起き上がることのできる和室は非常に便利です。子どもの寝相は想像以上に悪いので、就寝中にゴロンゴロンと転がっても安心なのも◎。

来客用の寝室としても便利

子どもが生まれると両実家から両親がかわいい孫の顔を見るために訪れる機会も多くなるでしょう。遠方ならばそのまま宿泊することもあるので、そういった際の寝室としても和室は便利です。

和室とセットになっている押入れの収納がありがたい

多くの和室には押し入れがセットになっていますよね。大容量で自由度の高い押し入れは、何かと物が多くなりがちな子育て家庭にとって、非常にありがたいスペースになるでしょう。

反対に、和室があるデメリット

子どもが成長すると和室である必要性がなくなる

子どもが小さなころは大活躍の和室ですが、成長とともに必要性が感じられなくなっていくのは確か。自分の部屋で過ごすようになったり、おもちゃを広げて遊ばなくなったり。さらには一人で寝るような年齢になる小学校も後半になると「和室のスペースもフローリングのリビングだったらもっと広く使えるのに」と思ってしまうかもしれません。

フローリングよりも畳の方は劣化が早い

畳の手入れには「裏返し(2~5年)」「表替え(4~7年)」「新調(10~15年)」の3つがあります(※()内は使用年数)。それぞれ経過ともに手間も価格も上がってくのが一般的。もちろん使用する頻度によって変わってきますが、フローリングは定期的なお手入れはワックスくらいで、寿命は10~20年と言われているため、やはり畳の方が劣化が早いと言えるでしょう。

ペットがいる家庭では手入れが大変

わんこやにゃんこといった一緒に暮らす家族がいる場合、やはり気になるのが抜け毛。毛が畳の間に入るなどすると、丁寧に掃除機をかける必要が生じるでしょう。フローリングの場合はササッとお掃除用ワイパーなどで集められるので、やや面倒を感じることもあるかもしれませんね。

将来的に住み替えを考えているときにデメリットになる可能性がある

もし将来的には家を売って、新しい場所に引っ越したいなどと検討している場合、和室があると物件価値が下がる可能性はあります。実際のところ年々和室の需要はジワリジワリと減っていますし、成長した子どものいる家庭にとってはフローリングよりも劣化の早い畳にメリットを感じにくい部分になるでしょう。場合によっては売りに出す前にリフォームなどを検討する可能性も生じるかもしれません。

いろいろとお話しましたが、子育てに和室があって邪魔になる!といったことはありません。その後の暮らしも考えて、和室を取り入れた間取りにするかどうか?と考えてみてくださいね。