間取りを考える上で大切な「動線」とは、人の動くときの経路のこと。
使い勝手のいい快適なキッチンスペースにするためには、「動線」を考えることが大事です。そもそも「動線」とは、人が自然に動くときの経路を示したもの。つまり、キッチンの動線は、キッチンを使う人の動きを表わしたもので、これをきちんと考えておけば、新居での暮らしが始まってから、スムーズに移動ができ、キッチンを快適に使えるというわけです。
基本は「シンプル」。すっきりとした動線にすれば、作業の無駄が省けます。
では、どんな動線が理想なのでしょうか? 前提となるのは「シンプルであること」です。ライフスタイルによってもちろん個人差はあると思いますが、基本的に料理などの作業を行う場所であるだけに、すっきりとシンプルな動線にしておいた方が動きやすいですし、移動の無駄を省くことができます。
普段の料理の流れを思い返しながら考えると、理想の配置や動線が見えてきます。
シンプルな動線を実現するために、まずは日々の調理の流れを思い返してみてください。最初に冷蔵庫から食材を取り出し、シンクで野菜を洗い、それから食器や調理器具を用意し…といった具合に、だれにでも料理を進めるうえでの基本的な流れがあるはずです。
また、食事を終えたあとはどうでしょうか? ダイニングテーブルにならんだ食器を集め、シンクに運び、そこから食洗機に食器をセットして…と、こちらもお決まりの流れがあると思います。こうした日々の作業の順番を思い浮かべながら、キッチンや冷蔵庫、食器棚などの配置を考えていけば、スムーズに動ける理想の動線が自然と見えてくると思います。